唐揚げといえば、鶏肉を使いますよね。
でも、どうして鶏肉なんでしょうか?
牛肉や、豚肉だっていいはずなのに・・・
もちろん、唐揚げをするのに、牛肉や豚肉よりも鶏肉が一番美味しいからなんですが・・・
でも、なぜ、鶏肉が一番美味しくなるのでしょうか?
鶏肉は揚げると美味しくなる要素が「奇跡的に3つ揃っているお肉」なんです。
では、その3つの要素とは何か?気になるところですよね。
さっそく、見ていきましょう!
鶏肉が唐揚げにすると美味しい3つの理由
唐揚げを美味しくするための3つの重要なポイントは次のとおりです。
- コラーゲンの量
- 水分量
- 脂の溶ける温度
では、具体的に鶏肉は他の肉と比べてどうなのでしょうか?
1.コラーゲンの量・・・やわらかさ
牛肉や豚肉に比べ、鶏肉が断トツでコラーゲン量が一番少ないんです。
そして、コラーゲンが少ないとやわらかく出来上がるんです。
コラーゲンといえば、「お肌のハリに良い」というイメージがありますが、タンパク質の一種で、熱を加えると(65度以上)、縮んで固くなってしまう性質があります。
つまり、コラーゲン量が多いほど、揚げた時に固くなってしまうんです。
コラーゲンの量を鶏肉(もも肉)と比べると、豚肉は2倍、牛肉にいたっては約4倍もあります。例えば、牛肉で唐揚げをつくった場合、鶏肉の4倍近くも固くなってしまいます。
2.水分量・・・ジューシーさ
牛肉や豚肉に比べ、鶏肉が水分量が一番多いんです。
そして、水分量が多いとジューシーに出来上がるんです。
水分量を比較すると、下の画像の通りに。
唐揚げは、揚げた瞬間に表面部分に壁ができ、中に水分が閉じ込められます。
閉じ込められた水分は肉汁となり、よりジューシーな唐揚げになるという訳です。
ちなみに、よりジューシーな唐揚げにするのに、鶏肉を水につけておいてから調理するという方法もあるんだそうです。【徹底検証!】水に漬けると鶏の唐揚げがめっちゃジューシーになるって本当?
3.脂の溶ける温度・・・味の感じやすさ
牛肉や豚肉に比べ、鶏肉が脂の溶ける温度がが一番低いんです。
そして、脂の溶ける温度が低いと舌の上で溶けやすいんです。
脂が溶ける温度は、鳥は30℃~、豚は35~40℃、牛は45℃~。
人の体温は大体36℃なので、鶏肉の脂が一番口の中で溶けやすく、舌が肉の旨味を感じるため美味しいという訳なんです。
唐揚げが鶏肉なのは何故?まとめ
いかがでしたか?
鶏肉がなぜ唐揚げに適しているのかは、「コラーゲン量」「水分量」「脂の溶ける温度」の3つの要素が奇跡的に揃っているお肉だからでした。
これらのおかげで、「やわらかく」「ジューシーで」「口の中でとろける」唐揚げになるのでしたね。
鶏肉、豚肉、牛肉を、「コラーゲン量」「水分量」「脂の溶ける温度」の3つの要素で見てきましたが、鶏肉の次には豚肉も揚げてもなかなか美味しいのでは、と思います。
少し歯ごたえもあり、口の中でもとろける(鶏肉ほどではないにしろ)、豚カツが美味しい理由も納得がいきますね。
以上、唐揚げが鶏肉なのはなぜ?美味しい3つの理由でした。
なるほど!と思っていただけたら幸いです。それでは(^^)/
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