んっ、なにやら足が痛いんだけど・・・
何かに噛まれたのかな?
足元を見ると、なっなんと ムカデ が・・・
うぎゃ~!!!!!
ムカデって、見た目も気持ち悪いのに、おまけに刺してきます。
しかも、やっかいなことに 毒があり 刺された後は 痛みや腫れ、かゆみなどの症状がでます。
下の写真は実際に私がムカデに刺された1日後の写真です。
まだ一人前になったばかりだと思われるムカデ(3~4cm)に刺されたのですが、かなりの痒みとピリピリする痛み、赤くポンポンに腫れあがりました。
ムカデを見つけた時の駆除の仕方も しっかり知っておきたいところですが、できればムカデなんかに出会わないのが一番です。
出てしまったのを、逃したりなんかしてしまったら、安心して眠れないですもんね。
そんなあなたと私に朗報です!それでは、ムカデの有効な駆除・対策を見ていきましょう。
ムカデの対策法は?
まず、ムカデの生態を知ることが 対策を練るのに有効です。
孫子の「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」です。
ムカデの生態
・住んでる所
湿気、暗い、狭い、エサがあるところを好みます。
屋外では、落ち葉・植木鉢・石ころなどの下、井戸周りなど。
屋内では、お風呂場・トイレ・洗面所・台所の流しの下などの水回り。床下・畳の裏・屋根裏など。
家のまわりが、田畑、森林、川などの場合は 多く発生するでしょう。
・体の構造 寿命
ご存知 肢(あし)が沢山あります。
この肢が変化した大顎が鋭い牙となっており、獲物に噛みつき毒を注入。
※ムカデは正確には「噛みつく」のですが、この記事では「刺す」と表現しています。
年に数回脱皮。生きている間はずっとこれを繰り返します。
ムカデの寿命はおよそ6~10年で、それ以上のものもいるそうです。
生命力が強く、体がちぎれた状態でも生きていることがあり、死んだかと思っても 直接触ってはいけません。
・性質
何でも食べる雑食性。ムカデは本能的に動く動物を襲う性質を持っている。
母ムカデが父ムカデを食べてしまうこともある。
エサとなるのは、主に小さな昆虫やクモ、ミミズなどの小動物。時にはネズミも。
・活動時期
5~6月が繁殖期。9~10月に活動が盛んに。その後寒くなると冬眠。
母ムカデは子供が一人前に自分でエサを捕れるようになるまで、エサを与え続ける。
温度が18℃以上になると活発に。10℃以下になると活動が鈍くなり動きを停止します。
夜に活動。昼間は屋外の草むら、落葉や石、鉢の下などに潜んでいます。
夜になるとエサを求め、屋内に侵入する場合があります。
・その他
一回の産卵数はだいたい20個で、最大でも50個ほど。卵は1ヵ月ほどで孵化(ふか)します。
母ムカデは、子ムカデが一人前になるまで献身的に保護します。
子ムカデは2ヶ月間に脱皮を2回して成長し、獲物を捕ることができる様になると親離れします。
およそ3年で親ムカデになり、その間に10回以上も脱皮を繰り返します。
以上が、ムカデの大まかな生態です。
では、これをふまえて有効な対策とはどんなものでしょうか?みていきましょう。
ムカデ対策
対策は何と言っても、ムカデが出ないように予防することです。
1.ムカデの住みにくい環境にする!
暗く、ジメジメしたところが大好きなので、そういう環境を作らないことです。
◎自宅周辺の草むしり、雑草を生えさせない
◎隠れ家になりそうな物(いらない物、廃材など)を置かない
◎落ち葉などの清掃
など。
2.ムカデのエサをなくす!
では 具体的に何をすればエサをなくせるのでしょうか?
それはズバリ、家の中を清潔に保つことです。
ムカデは主にゴキブリやクモなどを食します。
ゴキブリやクマが発生しない様に、まず、彼たちの食べ物(食べカスやノミ、ダニ)などが残らない様に、家を清潔に保つことが大事です。
ムカデのエサとなる虫たちがいなくれば、おのずとムカデもいなくなるでしょう。
3.侵入させない!
落ち葉の中、植木鉢の下、湿気の多い床下等に多く生息しています。
外からは 窓や排水口、玄関などのトビラの隙間から侵入してきます。
◆床下・・・粉剤をまく
暗く、ジメジメしたところが好きなので、この場所に直接まくことが効果的です。
◆窓・・・隙間テープ等でふさぐ
網戸をしていれば安心と思いきや、網戸の下など隙間から侵入しますので、隙間テープ等でふさいでください。
◆排水口・・・使わない排水口は栓をする
家屋への侵入は基本的に下からで、お風呂の排水口が特に多いと言われています。
◆トビラや家まわり・・・粉剤をまく
まずは上の1で述べたように 家周りの草むしり、いらない物を置かない、落ち葉などの清掃をします。
それから トビラ、家の周りに粉剤を散布します。
我が家では上写真の「フマキラー アリムカデ粉剤(1kg)」を3年ほど前に、ムカデを家中で発見した時に すぐに購入、使用してみました。
効き目は抜群で、その後2,3年は家中でムカデを見ることはなかったです。
しかし、とうとう先日が我が家に出現、ムカデに刺されてしまい、またさっそく購入し散布しました。
1kgタイプ大容量のもので値段は580円とかなりお得な感じです。
この容量ですと しっかりまいても 2回分はいけると思います。
補足として、粉剤を散布した直後は、2~3日以内にムカデが出現する可能性がありますので、注意してください。
これは恐らく、散布する前に家内にいたムカデが、散布したことで逆に外に逃げれずにたまらず家内に逃げ込んでくるのではないかと思います。
今回、我が家で散布した直後1日目と、2日目にムカデが出てきましたが、その後は出てこなくなりました。
上記1~3までが予防方法ですが、それでも 家内に侵入、発見した場合は やっつける(駆除)するしかありません。
では、駆除の方法を見ていきましょう。
ムカデの駆除
見つけてしまった時の駆除方法としては、やはり殺虫剤スプレーが手軽で効果的です。
その他に熱湯をかけたり、逆に瞬間に凍らせてしまうという駆除法があります。
具体的に見ていきましょう。
①殺虫剤スプレーをつかう
ムカデ専用の殺虫剤を使い、ムカデをやっつけます。
「ムカデ キンチョール」がよく効くと評判です。
ムカデキンチョール レビュー
②瞬間で凍らせる
ムカデに直接スプレーをして凍らせてしまうという商品を使います。
「フマキラー 瞬間凍殺ジェット 這う虫用」がおすすめです。
薬剤的な殺虫成分は入っていないため、小さなお子さん、ペットのいる家の場合におすすめ。
ただ、6cm以上に大きいムカデで、かなりの生命力があり、凍らせてやっつけたと思っていたものがその後復活した という報告もあります。
動けなくなった後はトングや割りばしでつかみ、熱湯の入ったバケツに入れ、完全にやっつけてしまうほうが安心かもしれません。
やっつけた後もビニール袋に入れてしっかり結んでから捨てることをお勧めします。
③熱湯でやっつける
ムカデは熱に弱いので熱湯をかけたり熱湯の中にいれて駆除できます。
薬剤をつかわないので②と同様、お子さんやペットのいる家で安心なのですが、この方法は難点が2つあります。
1つは火傷への注意が必要。
2つ目は、なんといってもすぐに実行できない点。
ムカデの出る時期は5月~10月で お湯が常にある家庭はあまりないと思われます。
お湯を沸かしている間に、ムカデを逃がさない様にしなければいけないという難点があります。
以上3つが ムカデを見つけたときの駆除方法です。
※ムカデは殺虫剤をスプレーした後すぐに暴れて噛まれる危険があります。直接さわらず、動かなくなってからトングや菜箸などを使って処理しましょう。
※ムカデをつかむためのトングや虫つかみ専用の菜箸など常備しておくと良いでしょう。(ゴキブリやその他触りたくない虫をつかむのに便利)
もし、ムカデに刺されてしまったら・・・
侵入も防げず 駆除もできず 家内に潜伏していたものがガブッ。
最悪、ムカデに刺されてしまった時の対処法も見ていきましよう。
ムカデに刺されると、痛み・しびれ・かゆみ、腫れなどの症状がでます。
場合によっては、悪寒・吐き気・めまい・頭痛など重篤な症状が出ることもあります。
もし、ムカデに刺されてしまったら、すぐに下記の① ②を実行し、必要ならば③を行ってください。
ムカデに刺された時の処置はコレ!
①すぐにお湯で洗い流す
お湯で5分以上洗い流します。ただし、この時に注意が必要です。
お湯の最適な温度は、43℃~46℃。
43℃より温度が低いと、毒の酵素が活性化してしまい逆効果になること。
あと、46℃以上になってくると火傷の危険もあるので、我慢するほど熱いお湯では洗い流さないでください。
火傷してしまっては、元も子もないですからね。
皮膚に付着したムカデの毒を、43℃以上のお湯で洗い流すことで、毒を失活させ、痛み・腫れ・痒みを防ぐ効果が期待できます。
②ステロイド系の外用薬を塗る
抗ヒスタミン含有のステロイド系軟膏を塗ります。
抗ヒスタミン剤はヒスタミンの活動を抑えることでかゆみを沈め、ステロイドは炎症をおさえます。
ムカデは、あの沢山ある肢(あし)に爪のようなものがあり、それで皮膚を傷付けて毒を皮膚の表面になすり付けます。
①で述べた「43℃~46℃のお湯で5分以上洗い流し」、その後に薬を刺された個所の付近広めに塗布しましょう。
③容体に異変がある時は、すぐ医療機関へ
ムカデの毒は、ハチの毒と同じように アレルギー症状が出てくる場合があります。
以前にムカデに刺されたことがある人は、過剰に体が反応してしまうアナフィラキシーショックというアレルギー症状です。
悪寒・頭痛・吐き気・めまいなどの症状が出た場合は、すぐに周りの人に病院へ連れてってもらってください。
場合によっては救急車を呼んでください。
おわりに・・・
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。
ムカデ対策として一番よいのは、予防ということでした。
ムカデが住みにくい環境にすることが効果的で、普段からの清掃・整理整頓をこころがけることが大事ですね。
それではまた、「わかるね情報局」で!
これからも、あなたのお役に立てることを願っています。
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