食用油の健康に良い使い方、知ってますか?
もし、間違った使い方をしていると恐ろしい病気の原因にもなってしまいます。
健康のためにぜひ正しい使い方で食用油を扱いたい、というあなたに朗報です!
「林修の今でしょ!講座」で、食用油の正しい使い方を「国民が疑問に思うベストランキング9」形式にて解説されました!
健康に良い「正しい食用油の使い方」とは、いったいどんな使い方なのでしょうか?
ぜひご覧ください!
「林修の今でしょ!講座」では「日本国民!4大油正しい取り方検定」として、正しい食用油の取り方を紹介。
国民の食用油に関するよくある疑問1位~9位のランキング形式で、食用油を研究して20年という麻布大学 生命環境科学部 食品生命科学科 教授の森口徹氏が解説してくれました。
食用油の正しい使い方
4大食用油は「サラダ油」「オリーブオイル」「えごま油」「亜麻仁油」。
では、よくある食用油の悩み・疑問と正しい使い方を、1位から順に見ていきましょう!
食用油の悩みランキング 1位
“オリーブオイルのカロリーはサラダ油より低い?”
ヘルシーというイメージの強いオリーブオイルですが、カロリーもサラダ油より低いのでしょうか?
実は、オリーブオイルのカロリーもサラダ油のカロリーも同じ。
油は種類を問わず全て「1g=約9kcal」なんです。
食用油の悩みランキング 2位
“サラダ油は何回使い回しできるのか?”
この疑問の答えは 0回。
1度でも使った油は 酸化してしまいます。その油を使い続けると、動脈硬化や肌荒れの原因に。
「1回使っただけで捨てるなんてもったいない・・・」とつい使い回ししたいところですが、健康のためには、サラダ油の使い回しはしない方が良い!のです。
「1回だけ使って捨てるなんてもったいない!」そんな方に、揚げ物の時に使える節約術を紹介♪
フライパンを使って揚げます。油の量は具が半分浸るていど入れます。
そして、具を半面ずつひっくりかえして揚げます。普通、揚げ物をする時はタップリの油にくぐらせると思いますが、この方法でも十分に揚げることができ、いつもの半分以下の油の量で揚げることができますよ。
ちなみに、「サラダ油」というのは、元々はサラダにかけて食べるために作られたのが名の由来。サラダ油の特徴として、「熱に弱く酸化しやすい」ということで、元々揚げ物には向かないんですね。
食用油の悩みランキング 3位
“油はどこに保存すればいいの?”
油の保存場所として最適なのは
シンクの下 がおススメです!
コンロの脇などに置いている人も多いかと思いますが、コンロ脇は明るく光が当たり、コンロの火の近くにもなり保存場所としては向いていません。保存場所を間違えてしまうと、体に悪影響もでますのでシンク下に保存してくださいね。
ちなみに、油が酸化してしまう3つの条件とは・・・
- 熱
- 空気
- 光
シンクの下は、台所では温度も低く暗い場所なので、油を保存するのに最適な場所なんですね。
食用油の悩みランキング 4位
オリーブオイルは種類によって栄養は違うの?
なんと、栄養の成分はほとんど一緒。
オリーブオイルには、「エクストラバージンオイル」や「ピュアオリーブオイル」などいくつか種類があり、値段にもかなりの違いがあります。栄養も種類によって違うように思えますが、実は「香り」や「風味」が違うだけで栄養の成分はほとんど変わらないんです。
食用油の悩みランキング 5位
「えごま油」「亜麻仁油」は運動前、運動後どちらに摂るのが良いの?
オメガ3系の油は脂肪燃焼を助けてくれる効果があるのですが、いつ摂るのがタイミングがいいのでしょうか?
運動前にとるのがより脂肪燃焼するのに効果的!
ちなみに運動する4時間ほど前に摂るのが理想的です。
食用油の悩みランキング 6位
油っこいものを朝に食べてもいいの?
実は、油は 朝に摂るのが理想 なんです!
朝から油っこいものを食べると体に悪そうな感じがしますが、朝に摂るのがおススメです。
油の役割は主に以下の3つ
- 皮膚の保護・再生
- 細胞膜の構成
- 体内のエネルギー源
一日の活動のスタートである朝にとるのがおススメです。ただし、余った油は脂肪になるので、摂り過ぎには注意しましょう!
食用油の悩みランキング 7位
“えごま油・亜麻仁油はどんな食材と一緒に食べるのがよいの?”
ニンニクと一緒に食べるのがおススメ!
認知症予防の効果がUPします。
ニンニクの中に含まれているビタミンB6が認知症予防に効果が。
ビタミンB6の他にも、「ビタミンB12」「葉酸」といった成分が認知症のリスクを高める成分を減少させます。
ここで注意したいことが。オメガ3脂肪酸が含まれる「えごま油」や「亜麻仁油」と、ビタミンB6を含むニンニクなどの食材をセットで摂取することが、認知症予防に効果が。
アラブ首長国連邦とイギリスの研究チームが発表した実験によると、「ビタミンB6」「ビタミンB12」「葉酸」の認知症予防への効果は、オメガ3脂肪酸(えごま油・亜麻仁油などに含まれる)が足りている人は効果があり、足りていない人は効果が見られなかったという結果に。
ちなみに、ビタミンB6、B12、葉酸を含んだ食材は
- 「ニンニク」・・・B6
- 「鮭」「しじみ」・・・B12
- 「枝豆」「モロヘイヤ」・・・葉酸
つまり、認知症予防には、これらの食材と「えごま油」「亜麻仁油」などを一緒にとると効果がUPです。
食用油の悩みランキング 8位
“オリーブオイルは揚げ物に使ってもいいの?”
オリーブオイルは揚げ物に使ってもOK!
むしろ、オリーブオイルは揚げ物向きの油で、サラダ油に比べてはるかに熱に強い油なんです。
「オリーブオイルって、加熱しても栄養素は大丈夫?」「そのままのほうが栄養があるんでは?」など疑問を持つ人が多いと思いますが、意外な答えでしたね。
ちなみに、油には、熱に強く酸化しにくい油と、熱に弱く酸化しやすい油があるんです。
油の成分は主に脂肪酸という成分でできていて、その脂肪酸の種類によって熱に強いか弱いか性質が分かれます。
ではどの油が熱に強く、熱に弱いのでしょうか?
◎熱に強い油
・・・オメガ9脂肪酸 オレイン酸
- オリーブオイル
- 米油
- 菜種油
△比較的 熱に弱い油
・・・オメガ6脂肪酸 αリノレン酸
- 大豆油
- サラダ油
- ごま油
×熱に弱い油
・・・オメガ3脂肪酸 リノール酸
- えごま油
- 亜麻仁油(あまにゆ)
番組では、熱による油の酸化の度合を測る実験検証が。
食用油の悩みランキング 9位
“えごま油や亜麻仁油は加熱しても栄養は大丈夫?”
少しの加熱であれば大丈夫です。
短時間(5分ぐらいまで)の炒め物や、スープや味噌汁に入れるのはOK!
適量は1日小さじ1杯程度。
あとがき
いかがでしたか?
食用油といっても色々な種類があり、熱に強い油や弱く酸化しやすい油などがありました。
酸化すると体に悪く、まちがった保存方法や使い方をすると動脈硬化など恐ろしい病気になる原因にもなります。
逆に、正しい使い方をすれば健康のためにはとても良いので、正しい保存方法・調理法を実行したいところですね。
以上が「健康に良い“食用油の正しい使い方”」についてお伝えしました。
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