もうすでに、あなたはインフルエンザにかかっているかもしれません。
インフルエンザの症状がでていなくても、「潜伏期間中」という状態の場合があります。
そもそも潜伏期間とは何か?また、潜伏期間はどのくらいか?潜伏期間中にもうつることはあるのか?
気になるところですよね。インフルエンザの事を知ることで、有効な予防につなげることもできます。一緒に見ていきましょう。
インフルエンザ潜伏期間
【潜伏期間とは】・・・インフルエンザに感染(体内細胞にウイルスが侵入)してから症状がまだ現れていない状態の期間。
【潜伏期間どのくらい】・・・通常は1~3日間程度といわれます。
インフルエンザ感染経路
インフルエンザって、どのようにしてうつるんでしょう?
実は、感染経路として「飛沫感染」「接触感染」「空気感染」の3つがあります。
- 飛沫感染・・・感染者の咳やくしゃみ、会話による唾液などが飛散することでうつる。
- 接触感染・・・ドアノブや手すりなど、感染者が触ったものを触ることでうつる。
- 空気感染・・・空気中に漂っているインフルエンザウィルスが体内に侵入してうつる。
インフルエンザ発症まで
まず、ウィルスが鼻や口などから体内に侵入します。
そして喉の粘膜に付着し、20分程で細胞内に入ります。そこからウィルスがどんどんと増殖を始めます。
増殖をし始めるともの凄いスピードで増えていくのがインフルエンザの特徴。
最初の8時間で100個程度。16時間後には1万個、さらに24時間後には100万個程度までに。8時間ごとに100倍ずつ増えていきますね。
ウィルスが100万個程度に増えると、インフルエンザの発症レベルに。
潜伏期間中でも感染する
ウィルスが体内にはいるけど、発症(高熱・倦怠感・悪寒などの症状)していない状態つまり「潜伏期間中」でも、うつることはあります。
ただし、潜伏期間はウィルスがまだ少ない状態で、咳やくしゃみもそれほど出ていないので、発症時よりは感染する可能性は少ないでしょう。
発症していないのにうつる理由
発症した人の場合、咳やくしゃみなどもヒドくなり、多くのウイルスを体外に放出しようとします。発症レベルではウイルスの数は100万個以上とも言われ、かなりの多くのウイルスが排出されるでしょう。そのため周囲にいる人に感染しやすいのが確かです。
しかし、発症していなくても潜伏している感染者の体内にはインフルエンザウイルスは確実にあります。発症レベルほどではないにしろ、咳やくしゃみ、会話などによる唾の飛散で他人の体内に入れば、感染してしまうのです。
インフルエンザウイルスが増える仕組み
もともとインフルエンザウィルスは、自分自身で増殖ができません。
人など生物に感染し、その細胞内で自身の遺伝子をコピーすることで増えるのです。
【ウイルスは変異する】
この遺伝子のコピーについてですが、実はやっかいなことがあるんです。
人間の遺伝子はDNAですが、インフルエンザウイルスの遺伝子はRNAといいます。このRNAはコピーが間違いやすいため(人間の1,000倍以上の確率)、遺伝子が変わってしまうことが。これを「変異」と呼んでいます。
【予防注射が効かない】
インフルエンザウイルスが変異することによって、抗体も変わってしまいます。前年流行したウイルスなどに有効なワクチンのため、変異してしまえば予防接種も効かないことに。
「新型インフルエンザ」に一度かかれば「抗体」が体の中に出来て、次からそのウイルスには感染しにくくなります。しかし、インフルエンザは毎年「変異」をするので、違うタイプの「新型」が流行すれば、抗体もそれには効果がありません。
以上「インフルエンザの潜伏期間は?うつることは?」でした。
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