庭の柿の木をふと見ると、
ギョッ!枝に沢山へんな白いものが付いてる!
これって、柿の木が病気、それともカビなの?
さっそく、原因を探ってみました。
実は病気でもカビでもなく他のあるものが原因でした。
一緒に、この正体と対策法をご覧ください。
柿の木に白い物、原因はツノロウムシ!
実はこれ、ツノロウムシといって昆虫の一種です。
ツノロウムシとは、いったいどんな虫なのでしょうか?
そして有効な駆除・対策方法はあるのでしょうか?
ツノロウムシとは
このツノロウムシ(角蝋虫)は、カイガラムシ(介殻虫)の仲間。ツノロウカイガラムシとも言います。
ロウのような殻で厚く覆われています。
【生態は?】
- 年1回発生。冬を越した雌の成虫が5月に産卵。
- 6月中旬から下旬にかけて幼虫が孵化(ふか)する。
- 9~10月には成虫となる。
- 日本では雄はいない。雌だけで生殖を行う。
【被害は?】
- 口針を枝に刺して樹液を吸い、株を弱らせてしまう。
- ひどい場合には枯死することも。
- また、甘い汁を分泌するため、そこから煤病などが発生する場合も。
- ロウのバリアのおかげで、農薬が効きにくい。
【どんな木に寄生するの?】
- カキ
- カンキツ類
- ゲッケイジュ
- サザンカ
- ツバキ
- ハゼノキ
- モチノキ
- トウカエデ
- ヤナギ類
など。
ツノロウムシの駆除・対策方法は?
厚いロウ殻で覆われているため、殺虫剤などが効きにくい、やっかいものです。
有効な駆除・対策方法を2つ紹介します。
ツノロウムシ駆除方法
そぎ落とす(おススメ)
この方法が誰にでもできる、簡単で有効な駆除方法です。
やり方としては、ヘラやブラシなどで擦り落とします。
見つけたら、せっせとそぎ落とすと、確実に減っていきます。
この時に注意することが、地面に落ちてまた木についてしまっては意味がないのでビニール袋などで受けて、しっかり縛ってゴミに出して処分してください。
ツノロウムシ用の殺虫剤を使う
- カイガラムシエアゾール(住友化学園芸)
- フマキラーカダンK(フマキラー)
- アプロード水和剤を散布
など市販でツノロウムシ用の駆除剤が売っていますのでそれを利用。
風のない日に、ゴーグル、マスクを着用して散布するのが良いでしょう。
やはり殺虫剤を使うので、できれば上記の「そぎ落とす」方法がおススメです。
ツノロウムシ予防方法
マシン油乳剤を散布(おススメ)
12月頃の葉っぱが落ちた時期に散布します。
・マシン油乳剤(キング園芸)など市販の薬を散布します。
予防方法としては、これが効果がありおススメです。
石灰硫黄合剤を散布
花が咲く前(1~2月)に散布します。※樹木の種類によって開花の時期が違います。
まとめ
柿の木に付いている白い物の正体は病気ではなく、ツノロウムシという昆虫でした。
ロウ殻で厚く覆われているため薬剤が効きにくく、みつけたら「そぎ落とす」のが有効な駆除方法です。
予防法としては、マシン油乳剤を12月頃に数回散布するのが有効な予防方法です。
最後まで記事を読んでくださりありがとうございました。それではまた、「わかるのミカタ」でお会いしましょう。
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