モロヘイヤって、ヤバい!
「林修の今でしょ!講座」の「医師100人が選んだ本当に体に良い夏野菜ランキング」で見事1位に!
王様の野菜ともよばれるこの夏野菜。モロヘイヤの栄養価が高いというのは聞いたことがありましたが、お医者さんも夏野菜の中で一番におススメするモロヘイヤって、やっぱりすごい栄養なんですね!
そんなモロヘイヤのすごい栄養と効能、またそれを最大限に引き出す食べ方を「林修の今でしょ!講座」で、講師の東大ママドクターこと伊藤明子さんが紹介してくれました。
是非、モロヘイヤの効能や栄養を効率よく吸収するための食べ方を知って、健康になりましょう!
モロヘイヤの原産地はインドやエジプトを中心とした中近東。アラビア語で「王様の野菜」という意味だそうです。
その昔古代エジプトの時代、「どんな薬を飲んでも治らなかった病を抱えた王様が、モロヘイヤのスープを飲んだら治った」という伝説があり、そこから「王様の野菜」と呼ぶようになったという説があります。
モロヘイヤの栄養
- カルシウム・・・骨粗しょう症予防、イライラの解消、精神安定。
- カロテン(ビタミンA)・・・抗酸化作用、老化防止、動脈硬化防止、抗がん作用、疲労回復、視力の維持回復、皮膚や粘膜の健康維持。
- ビタミンB群・・・疲労回復、夏バテ予防。
- ビタミンC・・・抗酸化作用、美容。
- ビタミンE・・・コラーゲンの生成、美肌効果。
- ビタミンK・・・血液の凝固、骨粗しょう症予防。
- 食物繊維(ネバネバ成分ムチン)・・・胃や鼻・口などの粘膜を強化。腸内環境の改善。免疫力のアップ
といった栄養素が特に豊富。
その中でも「カルシウム」「ビタミンK」「カロテン」はトップクラス!カルシウムに関してはなんと「生めざし」や「しらす干し」を上回り、カロテンはあの人参よりも多いんです。
上記の他にも、葉酸(250μg)、パントテン酸(1.83mg)カリウム(530mg)マグネシウム(46mg)鉄(1.0mg)亜鉛(0.6mg)といったミネラルなどの栄養素があるスーパー野菜です。
※( )内は100gあたりの含有量。五訂日本食品標準成分表を参照。
また、モロヘイヤを刻むとネバネバになりますが、あのネバネバ成分はムチンといい、水溶性食物繊維に分類されます。
そしてエネルギー量は38kcal(100g中)と低カロリー。
※ご飯は168kcal(100g中)
カルシウムの量、野菜なのに凄すぎる・・・
さて、栄養素がすごいことはわかりましたが、その栄養素たちにどのような効能があるのでしょうか?
モロヘイヤのすごい効能
骨粗しょう症予防
カルシウムが生めざしやしらす干しを上回る含有量のモロヘイヤ。
この豊富なカルシウムの他にもビタミンKが豊富。このビタミンKはカルシウムが骨に沈着する際に役立ち、丈夫な骨作りには欠かせない栄養素。カルシウムとビタミンKを共に含んでいるモロヘイヤは、まさに骨粗しょう症予防にもってこいの野菜なのです。
※ビタミンKはその他に血管内の凝固を防ぐ役割があります。
精神の安定
カルシウムには骨を丈夫にする働きの他にもイライラの解消といった、精神を安定の効果があります。
美容・アンチエイジング効果
アンチエイジング対策で知られる抗酸化成分のポリフェノールも多く含まれています。また、ビタミンCも豊富で、美肌効果もあり、美容食材としても注目されています。
夏のだるさ・夏バテ予防
ネバネバ成分のムチンが胃の粘膜の保護し、消化を助けてくれます。消化不良の防止・食欲増進の効果があり、夏バテに効果的です。また、疲労回復に効果があるビタミンB群、ビタミンB1、B2、B6も豊富で、夏バテしにくい体に♪
目に良い
目に良いといわれるビタミンACE(エース)つまりビタミンA、ビタミンC、ビタミンEを豊富に含むモロヘイヤ。目に美味しい野菜なのです。
貧血予防
鉄分も多く含み(ほうれん草の約1/2)貧血の予防に効果的です。
動脈硬化・高血圧予防
カロテンやビタミンEには活性酸素を除去してくれる働きがあります。血液の酸化を防いでくれ、若々しい血管を保ち、動脈硬化や高血圧を予防する効果があります。
老化防止・ガン防止
人参よりも多くのカロテンを含む、トップクラスの含有量を誇るモロヘイヤ。カロテンには強い抗酸化作用があり、老化防止やガンの抑制する効能があります。
血液を綺麗にする
ビタミンEの含有量も野菜の中ではトップクラス。このビタミンEには、強い抗酸化作用があり、血液を綺麗にして血栓を防いでくれます。
成人病予防
ネバネバ成分のムチンが、血糖値やコレステロール値の上昇を抑える効果があり、成人病予防に効果的。
風邪など病気予防
カロテン、ビタミンC、ビタミンEといった抗酸化作用のある栄養素が豊富なモロヘイヤ。免疫力がアップし、風邪などのウィルスから身体を守ってくれます。
モロヘイヤの効能を最大限に引き出す食べ方
東大ママドクターが教えてくれたのは、
細かく刻んでスープ
が、より最大限に栄養・効能を引き出す食べ方です。
細かく刻むことでネバネバ成分の「ムチン」をより出します。ネバネバ成分をより出すことで、腸内環境を整え免疫力をアップさせる効果が高まります。
こんなにすごいモロヘイヤなんですが、2つ注意点が!
モロヘイヤの2つの注意点
1.毒があるので注意!
種や茎は要注意してください。実や種、茎には、毒性のあるステロイド類やストロファンチジンが含まれているとのこと。また、若葉にも多少の毒が。
もちろん、市販されているものは安全なのですが、家庭栽培等で育てたものを食べる時は、実や種、茎は食べてはいけません。また、若葉も食べるのは避けた方が無難でしょう。
それでも、もしモロヘイヤを食べて中毒症状が出てしまったら、すぐに医療機関で受診してくださいね。
2.シュウ酸に注意!
ほうれん草と同じく結石の原因となるシュウ酸を含みます。
アクを取って食べるのが良いのですが、熱に弱く水に流れやすいビタミンを含むため、炒める場合はサッと軽く、茹でる場合も30~40秒ほど茹でてサッと水に晒(さら)す程度で調理するのが栄養素をできるだけ逃がさないための調理法です。
あとがき
いかがでしたか?
モロヘイヤは最近日本でも見るようになった夏野菜なんですが、お医者さんが一番にすすめる夏野菜というだけあって、栄養価がとっても高く、本当に様々な身体に良い効能がありましたね。
番組で紹介した、良く刻むことでネバネバ成分をよく出し、できるだけ効率よく効能を引き出す食べ方で召し上がってくださいね。
また、毒もあるので、家庭栽培で採ったモロヘイヤは食べる部分(実、茎、若葉は有毒)に注意してくださいね。
以上「モロヘイヤのすごい効能と栄養素、それを最大限に引き出すための食べ方」について紹介しました。
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