油断大敵という言葉を耳にしたことがあると思います。
この「油断」という言葉、意味は辞書を見ると「たかをくくって気を許し、注意を怠る こと」となっています。
しかし、その意味を表す言葉がなぜ「油断」なのでしょう?
語源を調べてみました。
油断の語源
「油断」の語源は次の2つの説が有力とされています。
油断の語源①
「涅槃経」という仏教の本に出てくる一節が語源だという説。
「王様が家来に油を持たせて歩かせましたが、
その時に、一滴でも油をこぼしてしまったら命を断つぞ!と命令した。」
という話です。
「油断」という文字を見ると、「油を断つ」ように思いますが、この話によると「命を断つ」になりますね。
油断の語源②
昔の言い方、古い表現からという説があります。
「寛(ゆた)に」という言い方が変じたというもの。
「ゆたに」という言葉は、ゆっくりしている様子を表し、
現代語では「ゆったり」という表現に対応しています。
また、四国地方の一部の方言で、「ゆだんする」で「ゆったりする」という意味を表す地域があるそうです。
油断の語源 まとめ
漢字表記として「油断」は、「涅槃経」を語源とする説が有力に思われますが、
音から考えると「寛に(ゆたに)」を語源とする説も考えられます。
しかし、そのどちらであるかは現在のところはハッキリとはしていないようです。
あとがき
慣用句や漢字など、いろいろな語源や由来があり、なぜこんな言い方をするんだろう?と思うこともあります。
調べてみると、「へぇ~」と思うこともよくあり、語源を調べてみることが結構楽しいもんですね。
では、また次回の「rakuru わかるね情報局」でお逢いしましょう。See You again.
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