トランプしてる時、ふとこんな事思ったことありませんか?
「スペードのA(エース)だけ、絵柄が大きくて派手なんだけど、なんで?」
スペードだけ特別の意味があるんでしょうか・・・
実は、脱税を防ぐためなんです。
でも、どうして脱税を防ぐためだと、スペードのエースが大きくて派手に?と思われますよね。
スペードのエースだけ、模様が大きくて派手な理由
18世紀のイギリスが舞台
スペードのエースが大きくて派手になるようになったきっかけは、18世紀のイギリスが舞台なんです。
当時のイギリスは、第2次百年戦争とよばれる長く度重なるフランスとの戦争で、財政難に陥っていいました。
そこで、イギリス政府はあらたな税金を考えます。
それが、トランプ税でした。
当時イギリスでは、トランプを使った違法なギャンブルが流行し、トランプが飛ぶように売れていました。
政府にとって、このトランプに高い税金を課けることで、税収もアップして、しかも違法ギャンブルも減り、一石二鳥と考えたわけです。
税金を納めた証明としてスタンプが押された
税金を納めるのは、もちろんトランプを売るメーカーになります。
そして、メーカーがきちんと税金を納めた証明として、トランプ1セットの内1枚のカードにスタンプが押されました。
でも、何故、スペードのエースなの?
まず、スタンプですが、トランプ1セットの一番上のカードに押されます。
そして、トランプの製造方法により、裁断したカードを揃えた時に、一番上のカードがスペードのエースになりやすかったのです。
メーカーが脱税を考え、政府とスタンプ作りのイタチごっこ
メーカーは、トランプ税がとても高かったため、税金を払わずにトランプを売りたいと考えます。
最初の頃はスタンプが簡単なデザインだったため、これを偽造するようになります。
↓実際の最初の頃のスタンプ(画像提供:IPCS)
そのため政府は偽造されないようにと、スタンプのデザインを改良していきます。
が、メーカーも負けずとを真似ていきます。
↓実際の改良されたスタンプ(画像提供:IPCS)
そして、また政府が改良を加え、メーカーも真似て・・・
そういうわけで、メーカーと政府とのイタチごっこに。どんどん複雑なデザインになっていきます。
そしてとうとう、まるでお札の模様のようなデザインに。
↓実際のスタンプ(画像提供:IPCS)
トランプ税が半分以下、そして廃止もデザインは残る
ここまで加熱してきたデザインのイタチごっこでしたが、政府は、なんとトランプ税を半分以下にすることに。
イギリスの経済も順調になり回復してきたこととと、偽造が横行している事態よりも、トランプ税を低額にして、確実に納税してもらいたいことから、半分以下の税額に。
さらに税額も引き下がっていき、トランプメーカーはスペードのエースのデザインを自由に印刷できるようになります。
そして、スペードのエースのデザインが、それぞれのメーカーの象徴になるようになっていきます。
最終的に、このイギリスのトランプ税は、1960年に廃止されます。
しかし、スペードのエースのデザインはそのまま残り続け現在にいたるわけです。
まとめ
いかがでしたか?
スペードのエースだけ何故大きくて派手なのか?
をまとめますと、
トランプ税の納税証明として押したスタンプをメーカーが脱税したいために偽造。
それを防ぐためにどんどんと複雑なデザインに。
最終的にはトランプ税が廃止されるも、そのデザインは各メーカーで自由に印刷できるようになり、メーカーのシンボル的なものになった
というところです。
以上、スペードのエースだけ何故大きくて派手なの?でした。
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